空間コンピューティング 2021 2 7
書名 日経サイエンス 2021 03
出版社 日経サイエンス社
「エマージングテクノロジー」
車いすで室内を移動するのは、大変です。
動線上には、椅子やテーブルがあって、まっすぐ進めません。
だから、事前に椅子やテーブルを片付けておく必要があります。
しかし、そうなると、テーブルを使いたい時には、テーブルが遠い。
さて、どうするか。
椅子やテーブルにICチップを埋め込んでおいて、
車いすが動く気配を感じたら、
椅子やテーブルが移動して、車いすの動線を作る。
車いすが移動したら、
椅子やテーブルは、元の位置に戻る。
もし、車いすの前を猫が横切ったら、
さすがに車いすのほうが自動的に減速せざるを得ないでしょう。
もちろん、このような仕組みは、健常者にとっても便利でしょう。
狭い家でも、意外にも広く使えるかもしれません。
これを「IoT」と言うのか、
「空間コンピューティング」と言うのかわかりませんが、
未来のコンピューティングとは、コンピューターが見えないことでしょう。
コンピューターが見えているうちは、過渡期であると言えるでしょう。
いつか、家そのものがコンピューターだったという時代が来るでしょう。